ナトリウムとカリウムの反応性の違い
カリウムは反応性の高い元素である。脳内では、カリウムは電気活動の調節に関与している。低用量の塩化カリウムを1回投与するだけで、小児の痙攣発作やてんかんのリスクが低下することが示されており、現在、幼児の痙攣発作の治療薬として承認されている。成人では、高カリウム食は高カリウム血症の症状を引き起こし、高カリウム血症関連毒性と呼ばれる病態を引き起こす可能性がある。カリウムの毒性は、用量、時間、頻度に依存する。正常な被験者では、高カリウム血症関連毒性の発生率は約10％～50％である。著明な高カリウム血症が存在すると、カリウム貯蔵量が急速に枯渇して低カリウム血症を引き起こし、高カリウム血症関連毒性に類似した症状を引き起こす可能性がある。高カリウム血症関連毒性の急性作用には、頻脈、吐き気、嘔吐、頭痛、錯乱、めまい、脱力感などがある。高カリウム血症関連毒性の根本的な原因は不明である。高カリウム血症関連毒性の症状は、カリウムの補給によって緩和されることがある。カリウムは、通常の食事の補助として投与するか、空腹時に服用するか、溶液中の塩として投与する。 ナトリウムは、通常の食事の補助として、同じく空腹時に投与するか、溶液中の塩として投与することができる。 食事に含まれるナトリウムの量は、排泄される塩化物の量に影響する。