米欧主要紙などが加盟する業界団体は２０日、米アップルのクック最高経営責任者（ＣＥＯ）に書簡を送り、アプリ販売市場「アップストア」の契約を見直し、購読料にかかる手数料の引き下げ交渉を求める方針を示した。
「この書簡には、アメリカ新聞協会、国際AP通信社連盟、アメリカ出版社協会、デジタルメディア協会が連名で署名している。 アップル社がUpStoreの手数料引き下げに関心を持つ理由は他にも考えられるが、同社に対するプレッシャーは相当なものだ。(アップストアは、出版社が1回限りのアプリ内購読料と引き換えに、新聞、雑誌、その他のオンラインコンテンツを読者に販売することを可能にする。新聞の各デジタル版は個別のアプリとして販売され、購読料は出版物の規模によって異なる。各購読料は、読者が紙の購入者、紙の購読者、デジタル購読者のいずれであるかによって異なる。 アップルは最近、自社のiOSアプリストアの購読料を値上げし、自社のデジタルタイトルの売上急減を補おうとした。アップストアを通じて販売されるデジタル購読料の20％をカットした。 アップルが自社のデジタルコンテンツの値上げに踏み切ったのは、読者数の減少や競合他社の無料アプリの波に押され、紙媒体の新聞の売上が急減していることに対応するためだろう。 アップルの値上げに対し、アメリカ新聞協会は「見直しと値下げ」を開始すると発表した。