日本料理とインバウンドの関係を踏まえて、私たちが考えた日本料理が社会から求められている役割は 「日本の食文化の魅力を感じてもらうと共に、食文化以外にも興味を持ってもらう事」だと思います。なぜなら、日本に来る海外の人は日本料理や日本の文化に興味をもって来ます。海外での日本料理の理解を深めることによって、日本ならではの調理法や盛り付け以外に、包丁や器などにも興味を持ってもらい、再度訪れたくなると思ったからです。また観光庁によると「日本に来る海外の人が日本で楽しみな事」の70％が日本料理を食べる事 でしたたとえば日本料理には、春は鰆や筍。夏はトマトや鮎。といった食材での四季の移ろいの表現や、あしらいで料理をより華やかにする盛り付け、味だけでなく料理の栄養バランスも考えて作る など他国と違った食文化があります。他にも他国では食べないタラコ、生魚、フグ、海苔を日本では食べたり、麺を啜ったり味噌汁を飲む時に音を立てるのも日本独自の文化です。又、包丁の専門店や器の専門店に海外の人がいるのを見かけるように、日本料理を食べることで、器や包丁、美意識、おもてなし文化、嫌い箸や茶碗を持つなどのマナー、いただきます,ご馳走様の挨拶 などの食文化以外にも興味を持ってもらう事ができます。興味を持った海外の人達向けに、寿司の握り体験やろくろ体験もあるのも日本の魅力のひとつです。以上の事から、日本料理は日本の食文化を他国に広めると共に、器や包丁から伝統の魅力を伝える役割も果たしていると言えます。
豚足」や「牛汁」を意味する「キヤキ」や「醤油」。外国人が日本に入ると、日本料理が他国と異なることに驚く。例えば、夏に食事をするとき、多くの外国人はレストランでアルコールを飲まず、すき焼きや醤油の伝統的な鍋を食べ、スープを飲む。これはおそらく、日本料理が季節の移ろいを他国とは大きく異なる食材で表現しているからだと考えている。また、日本料理は日本語の勉強にもなる。他の言語と似ているため、外国人が日本料理で食事をすると、日本人とのコミュニケーションがより円滑になる。さらに、外国人観光客が本格的な日本食を楽しむと、リピーターになりやすいという事実もある。このような現象は「日本食効果」と呼ばれており、様々な外国人に楽しんでもらえる食事を揃えることは非常に重要だと考えています。この「日本食効果」を理解し、外国人に喜ばれるバラエティー豊かな食事を開発することが私たちの事業の目的です。弊社は和食だけを扱う会社ですが、他の和食とは違う、幅広い和食があると言えます