漫画の連載やアニメの放送が開始されると競技人口は著しく増える傾向にあると考えられ、作品によっては一大ブームを引き起こすほどの影響力があることがわかった。また、最も人数が増加しているのは10~20代であり作品連載中の読者層も10〜20代の人が多いため、人口増加の年齢傾向等に読者層も関わりがある可能性が高いことが推測される。加えて10〜20代の人はプレーしてみたいと思った際に身近である部活動から始める人が多いことも判明した。さらに、競技者にならずとも作品を読むことでそのスポーツに対して興味や好意を持ち、観戦に行くなどのきっかけになることもわかった。そして、近年アニメとスポーツ団体とのコラボが多いということでアニメがスポーツ業界に収益源として与える影響も多いと考えられる。スポーツアニメに限らず他のアニメともコラボをすることでさらに広い分野の人にスポーツを広める事が可能になっている。以上のことからスポーツ漫画やアニメは競技の競技者数、知名度、観戦者数の増加や年齢層に深く影響を与えており、その傾向は年々強まっている事がわかった。
全米バスケットボール協会と日本のアニメテレビ局、日本の大手プロ野球チームとの共同制作など、ミット打ちスポーツも例外ではない。 他の国でも同様の現象が起きているかは不明だが、米国の場合、1987年に日本で初めて日本のアニメが登場して以来、継続的に選手数が増加しており、米国での選手数も時間の経過とともに着実に増加している。しかし、海外の競技連盟との意思疎通の難しさなど、米国での普及を阻む要因もあり、外国人選手やファンの増加によって、日本でも人気が出る保証はない。 前述のように、日本では選手の高齢化、選手の技量が相対的に低いこと、競技レベルが高いことなどから、将来的には現役選手の数が減少し、引退選手の数が増加することが予想される。しかし、プレーを続ける選手が増え、引退する選手が増えることで、引退選手の数は着実に増えていくと予想される。選手数の減少は緩やかになると予想され、現役選手の年齢が上がるにつれて、引退選手の数も徐々に減少していくことになる。