昭和世代の私はケーキと言えばバタークリーム今はどこのケーキ屋さんも生クリームのケーキが主流となってしまってて美味しいバタークリームのケーキが食べたいという昭和世代の私の欲望を満たしてくれるのは昔ながらのシンプルなケーキ”クランツ”みなさまもご賞味あれ〜
オリジナル・バージョンのケーキにはイチゴのゼリーが付いていたが、もう手に入らない。 さらに数日が過ぎた。 ついに大一番の日がやってきた。 コトリは試合に出ることが決まった。 「今から行きます！」 「じゃあ、一緒に行ってくれる？」 「ちょっと忙しいけど、喜んで行くよ。 じゃあ、行こうか」！あの子、学校行事ですごくはしゃいでたから、試合に出たら盛り上がるって思ってるんじゃないかな」。 「うん、彼女はきっとすごく興奮するよ。」 「頑張って！」 コトリと私はバス停まで走り、シャトルに乗り込んだ。 「遅かったね 「ごめんね、あのケーキを見たとき、すごく興奮しちゃって！」 「あのケーキ、あんまり味がしなかったよね…」 「大したことじゃないんだ。しばらく考えてたんだ」。 「い、いえ、何でもありません！」 「いや、謝らなくても…」。 私は毅然とした態度でコトリに話しかけたが、コトリは私の言葉に頷き、いつもの明るい態度に戻った。 「ことり、興奮してるなんて言ってごめんね。でも、本当に楽しみです！」 「嬉しいけど、そんなこと言わなくていいよ」 「いや、そうじゃなくて…」 「謝る必要はない」 「でも、興奮しちゃった！」 ことりは不機嫌そうな顔をした。 「ごめんなさい。ごめんなさい。 「いいんだよ。 「試合行くから待っててね！」 「私も待ってます！」 ことりの明るく元気な声に、私も嬉しくなった