薪ストーブの良さはなんと言っても、暖房能力の高さ。 しかもエアコンのように温風で空間を温める対流式ではなく、床暖やハロゲンヒーターのように赤外線で人やモノを直接温める輻射式です。冬場、窓から入る太陽光で日なたぼっこすると気持ちいいですよね、あれも赤外線の暖房と同じようなものです。とにかく心地いいんです。薪ストーブの炎を眺め、パチパチと薪が燃える音に耳を傾けながら飲むお酒も最高。数値や理屈では表せない、暮らしを豊かにするアイテムであることは間違いないのです。
日本には “薪ストーブはお年寄りの味方 “ということわざがあります。
つまり、日本には薪の火があるのです 私の場合は、薪ストーブ料理と日本の文化が何よりも好きだと言えます。薪ストーブ料理が好きすぎて、それを世界に発信できないというのは、私にとっては諸刃の剣なのです。薪ストーブ料理が悪いというわけではありませんが、世界と共有するには不十分だということです。それは、扇風機を使って料理をすることに似ています。扇風機の恩恵を受けることはできても、それを他人と共有することは許されません。それと同じように、私は薪ストーブを他の人と共有することを許されていないと感じています。縁の深い一部の人たちと共有すべきものだと思っています。
欧米では、薪ストーブはハイテクなアイテムとは見なされていません。それどころか、薪ストーブを使っていることすら気づかれないことが多いのです。薪ストーブとは何なのか、誤解されている部分が多いように感じます