ウォルトンの説明に基づくと、火星の写真についても同様であるのでは…

ウォルトンの説明に基づくと、火星の写真についても同様であるのではないか。また同様であることを証明するためには、写真の透明性に関する二つの基準を、どちらも満たしていなければならない。まず一つ目は、自然な反事実的依存性である。写真は絵とは異なり、被写体の本来あるべき姿を写し出す。写真には撮影した対象そのものが見えるので、その点において事実性があると考えられる。次に二つ目は、高階の類似性である。言葉で聞いたときと被写体を見るときではどちらも見間違えやすさはあるものの、目で見たときの方がいち早く情報が伝わると考えられる。

もし、ウォルトンの発言が正しければ、火星の写真は火星表面の北側か南側のどちらかから撮影された可能性がある。しかし、これらの議論では、なぜカメラが火星着陸に期待されるような位置に固定されたままだったのかが説明できない。例えば、カメラが90度回転すれば、別の視点から撮影することも可能であろう。しかし、ウォルトンが説明したカメラの動きでは、着陸後のカメラの位置が説明できない。カメラは惑星の上空を通過するときに、惑星に向けられたはずである。一方、カメラが火星から離れる方向にあった場合、火星の写真から火星の良好な視界を得ることは困難であっただろう。

写真そのものからも、ウォルトンが写真の専門家でなかったことがわかる。例えば、ある写真では火星が非常に明るく写っているが、これは明らかに撮影された火星ではない

Photo by rocbolt

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