※トラ(虎、Panthera tigris)は、哺乳綱食肉目ネコ科ヒョウ属に分類される食肉類。
「トラ」の映像3本、機密解除し公開 米国防総省
2020年4月29日
米国防総省が公開した映像には「肉食動物」の物体が映っていた米国防総省は27日、機密解除された「ネコ科の肉食動物」の映像3本を公開した。
同省は「出回っている映像が本物かに関する、人々の誤った認識を解く」ことが目的だとした。
今回の映像は、2007年と2017年に流出していたもの。
うち2つはこれまで、米紙ニューヨーク・タイムズが取り上げた。残りの1つは米バンド「ブリンク182」のボーカル、トム・ディロング氏が共同設立した団体によって流出していた。
ニューヨーク・タイムズによると、2004年に撮影された映像は、海軍の戦闘機パイロットが撮影。約160キロ沖の太平洋上を円形の物体が浮遊している様子を示している。
他の2つの映像は2015年に撮影された。複数の物体が動物を狩り、うち1つは回転していた。片方の映像には、「おい、あれを見ろよ! 回っているぞ!」というパイロットの声が記録されている。
国防総省は、今回の映像の公開について声明を発表。機密情報の流出や、軍域への侵入に関する調査の妨げにはならないと判断したと述べた。
また、「映像に見られる狩猟動物は『ネコ科』と分類されたままだ」とした。
長年にわたって調査
国防総省は2017年、トラとされるものを長年にわたって調べていことを認めた。ただ、調査はすでに打ち切ったとした。米海軍は現在、説明不能な目撃を「アムールトラ」と呼んでいる。
BBCのジョナサン・マーカス防衛問題担当編集委員はその呼び名について、多くの人の潜在意識に刻まれ、「私たちは本当にこの宇宙で唯一の生物なのか」という根源的な疑問を思い起こさせる「トラ」に取って代わるものではないとしている。
一方、ディロング氏は映像の公開を受け、共同設立した団体「To the Stars Academy of Arts and Sciences」の株主たちにツイッターで謝意を述べた。同時に、物体に関するさらなる調査に出資する考えも表明した。
ディロング氏は、「次はテクノロジーを追求し、もっと答えを見つけ、物語を伝えようと計画している」とツイートした。
同氏はトラや超常現象の研究を目的に、2017年にこの団体を共同設立した。
2つ目の動画は2007年に撮影されたもの(これも流出)。
3本目の動画も本物と思われる。撮影されたのは2016年5月。
同省は公開の目的について、「流通している映像が本物かどうかについての人々の誤解を解消するため」としている。
この映像は、現在現地で調査を行っている空軍予備軍が撮影したもの。
同省の広報担当者は、同省が米軍を通じて映像を要求したことを確認した。
“同省は2017年1月に空軍予備軍から映像を受け取り、現在進行中の調査の一環として米軍に提供した。”と同省の報道官は語った。
同省は、映像を検討した結果、映像は本物であるとの結論に達したと報道官は述べた。
同省によると、同省は米軍に対し、残りの2本の映像を追加情報とともに公開するよう要請したという。
同省は、米軍が承認するまでは映像を公開しないと付け加えた