ピンポーンとチャイムを押す。

ピンポーンとチャイムを押す。(左隅には観葉植物くん。なぜか枯れている)
~玄関~
関「はーい」「はーい」
寿「毎度ー寿司屋でーす」
関「ごくろうさんはいどうぞどうぞ入って。わぁーありがとありがと。あれ?新人さん?」
寿「はいまだ見習いなんです(はいまだ淫らなんです)」音割れが激しく聞き取りづらい
関「早いねーいくつ?」
寿「まだ18っす(ジラーチっす)」
関「18?頑張ってね」
お札を貰う
寿「いただきます」
関「あれ?」
寿「お?どうしました?」
関「いなりが入ってないやん。どうしてくれんのこれ(憤怒)」
寿「や、すいません」
関「注文とってないの?あんたんところの店」
寿「そげなことはないですけど」
関「だけどないじゃんいなりが。いなりを食べたかったから注文したの!何でないの?」
寿「いや…僕がさっき食べちゃいました(自白)」
関「食べたぁ?」
寿「すいません」
関「いなりを食べたの?この中の中で?(マトリョーシカ)」
寿「はい」携帯を取り出すカーリー
関「親方に電話させてもらうね」
寿「や、それだけは」
電話を掛けるのと必死で止めようとする寿司屋
関「おいなりを食べたんだから電話させてもらうんだから」
寿「親方だけには…クビになっちゃう」
関「関係ないもん。おいなり食べれないならクビになったらいいじゃん」
寿「それだけは」
関「これだけはもう許せへんし」
寿「や」
関「もういいから」
寿「すいません」
土下座する寿司職人
関「こんなん土下座されたってさー」
関「顔上げて」
関「いなり作ったことあるの?」
寿「や、僕はまだないです」
関「ないのにつまみ食いしたの?」
関「これから一緒になー、いなり作ってくれたら今回のことを親方に内緒にしてあげる」
寿「え、そんなことでいいんですか(驚愕)」
関「ちゃんと一緒に作ってくれる?」
寿「はい」
関「いいな、今回は許したる。中入り」
玄関から数歩で突然「うっ」と言って倒れ意識を失う寿司職人(急展開)

寿:「それはズルいですね。
関「はい、わかっています。不公平なのはわかっていますが…。
寿:「注文を受けないんですか?あなたのお店は。
関:「どうしてお稲荷さんが入っていないの?
久重:「え?”久重:「いや、寿司セットを頼んだんだ。前菜以上のものにしたかったんですよ
関:”じゃあ、何ですか?”
久重:「居酒屋ですよ。
関:「なるほどね。私だけじゃないんですね。みんなでどっか行こうよ。
寿「あ、あなたも新人さんなんですね?
久「いえ、前からいますよ。
寿:「じゃあ、あなたもここの常連さん?
久「いえ、常連ではありません。この店に来るのが好きなんです
寿:「じゃあ、ここの常連さんですか?
久「いや、私は常連ではありません。この場所に来るのが好きで…。
寿:「じゃあ、ここの常連さんなんですか?
久「いいえ、私は常連ではありません。この場所に来るのが好きで・・・。
寿:「じゃあ、ここの常連さんなんですか?
久「いいえ、私は常連ではありません。この場所に来るのが好きで…。
寿:”じゃあ、ここの常連さんなんですか…?”
久「いや、私は常連ではありません。この場所に来るのが好きで…。
寿:”じゃあ、ここの常連さんなんですか……?”
久:「いいえ、私は違います。

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