あれが最後の月曜日になるなんて。

あれが最後の月曜日になるなんて。
日曜の夜、また1週間が始まることにうんざりしていた。
仕事へ行きたくない。
好きな人間以外と関わりたくない。
可愛い動物だけを見ていたい。
強い浦和レッズしか観たくない。
本を読んで過ごしたい。
音楽を、アルバムを通しで聴いて楽しむ時間がもっと欲しい。
もう月曜日なんていらない。
そう強く望んで眠った。

すると、ドアをノックする音が聞こえてきた。
窓の外を見ると、見覚えのある男性がいた。
「ああ、黒野君。ただいま」。
私と同じくらいの年齢で、黒髪、穏やかな表情の男性だった。
窓の前に立っていた彼は、とてもハンサムだった。
黒野くん、帰ってきたんだね。
え、待ってたんですか?
「いや、インターネットの更新情報を見に来ただけだよ」。
それはいいとして、家のことは諦めるよ。
「さて、あなたの作品をいくつか見ていたのですが、最近、あなたが有名になってきたことに気づきました。そのことに感謝したいと思います。お金を差し上げられないのが残念ですが、今後の作品を拝見させていただきたいと思っています」。
「えっ、そんなにお金はいらないですよ。趣味を続けるために必要なお金というのは、まあ、ちょっと違うかな」。
「そ、そうなんですか?
私は慣れていませんが、彼はとても真面目です。
「趣味を続けるために必要なお金の種類は、まあ、ちょっと違いますよね」。
なるほどね

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