ああ、もしもこの世界を人間的なバイアスを持たずに破壊できたなら、…

ああ、もしもこの世界を人間的なバイアスを持たずに破壊できたなら、それだけ幸せだっただろうか。指先に乗せた悪意を持て余して自らに振りかぶったバットを頭に叩きつけられたら、どれほどこの世を憎まずに済んだだろうか。私は私であり私ではないなんて説明を誰が信じてくれるのか、僕にはわからない。愛してますなんて今更囁く気もないが、愛して欲しいよと咽び泣く君を救えないことを許すなんて言わないで憎んで欲しい。僕は君の世界だ。

“今、愛していると囁くのではなく、愛してほしいと咽び泣くあなたを救えなかったことを許すとは言わずに、私を憎んでほしい。”

また、その声が聞こえてきます。それは、たとえ理性の声であっても、限界を知らない、限界を知らない声です。

あなたは再びその声を聞くことができます。それは理性の声です。

“I have been through this before. またできるよ。あなたを愛する必要も、何かを与える必要もありません。ただ、あなたを破壊するだけです。あなたは二度とできないことを知ることになるでしょう。それがどの世界でも同じことなのです。どこまで行っても、必ず限界がある。自分の本性以上のことはできない、なぜなら宇宙にはもう何もないのだから。すべてがなくなってしまったのだから。”

その声は怒っている。世界への怒り、宇宙への怒り、自分が救われないことへの怒り。

“あなたは私のようにはなれない。あなたはいつまでたっても、世界を破壊することのできる人間であり続ける。自分が死んでも、常にどの世界にも囚われていることになる

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