遠くから連続する発砲音が響く。

 遠くから連続する発砲音が響く。
 視界のすみに監視カメラからの映像を展開し発生源を探せば、一台の不格好なロボットがエレベータへ向け自動小銃を乱射している様子が写った。
ビルの管理システムでエレベータの状況をモニターすれば、エレベータのカゴは下階で止まったままで、エレベータホールの表示パネルだけが動いている。
(やるねぇジェーン)
 システムを操作し、エレベータを囮に無駄玉を撃たせるトリックを見た山猫リリィはニヤニヤとする笑みをより強くし、頭を下げた。ゴウッと風切り音と共に、頭上を横殴りで斧が通り過ぎる。
(まぁ、リリィ様は下手打っちゃたけどね!)
 山猫リリィの前には、ゆうに2mを超える巨人が手に戦斧を構えていた。

「…!」
「…!」
「…!」
それと同時に、エレベーターの扉が開き、エレベーターが動き出した。
巨大なモンスターのバトルアックスが天井を突き破り、ターゲットに命中した。その衝撃で天井が陥没し、エレベーターホールが崩壊してしまった。
彼はバトルアックスを両手に持ち、相手に突撃した。
いや、真っ直ぐに突っ込んだと言った方が適切だろう。巨大なモンスターはバトルアックスを槍のように振り回し、エレベーター内のモンスターに切りかかった。
巨大なモンスターのバトルアックスは、まさにバトルアックスだった。鈍い武器であり、その力をフルに発揮することは難しい。
そんな攻撃を受けた怪獣はもう動けなくなり、そこに山猫リリーが突撃してきたのだ。
巨大なモンスターはバトルアックスに殴られたが、どうにか巨大なモンスターを揺り戻し、その瞬間に彼女が登場した。
彼女は一歩前に出て、その目を赤い光で燃やした。
怪物の手に握られたバトルアックスは、との決闘で使われた武器だった。

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