昔、とんがり山には、神様が住んでいました。人々は、悪いことが起こると、その山の神様に祈りをささげていました。ある日、とんがり山の神様は、山の生き物を狩り過ぎたことに怒り、天災を起こしました。人々は、どうにかその神様の怒りをしずめるために、旅に出ることにしました。
“私は神にはなりたくない “と 神は言いました
“でも、ここにいる神様はあなただけです。誰もあなたを崇めようとはしませんよ」と人々は言いました。
「私は決して拝まれることはありません」と山の神は言いました。
人々は山の神を拝みたくはありませんでした。山の神様を拝みたかったのです。そこで、山の神に奇跡を起こしてくれるように頼みました。山の神は、大きな山のような、しかし水でできているような山を作りました。
“まあ、それはあまり役に立たない “と人々は言った。
“しかし、それでもなかなかいいじゃないか “と山の神は言いました。そして、雨を降らせたのです。そして、土地の真ん中を流れる川を作りました。
「おいおい。と民衆は言いました。
「いや、そんなことはない」と山の神は言いました。
人々は、山の神は少し謙遜しすぎだと思いました。そこで、山の神に奇跡をお願いする人を送りました。山の神は隕石を落とし、世界を滅ぼしました。
「なんてことだ。これは夢にも思わなかった最悪の事態だ」と民衆は言いました。
「民衆の言うとおりだ」と山の神は言いました。「しかし、私は崇拝されたかったので、それをしました。そうすればみんなが喜ぶと思ったし、尊敬されたかった。私は父から、母から、子供たちから尊敬されたかったのです。
“彼らは何をしたのですか?”と人々は尋ねた。
山の神は「山の穴に埋められました」と言いました。
「うわー、それは本当に奇妙ですね」。
「そうです、不思議なことです」と山の神は言いました。「でも、子供たちから尊敬されるには、それしかなかったんだ」。
「ごめんなさい」と人々は言った。”申し訳ない “じゃないよ。何でもしてあげたかったのに”
“お前は全然悪くない “と山の神は言った。「すべてを完璧にしてあげられなくてごめんね。申し訳ない。私を怖がることがあるのも、ごめんね。死ぬのが怖いなんて、ごめんよ こんな思いで一生を 送るなんて でも、全然ごめんじゃない。こんなことしてごめんなさいじゃない。私が神であることを残念に思う