則本は2013年のルーキーイヤーから6年連続で2ケタ勝利を記録。2014年に田中将大（32）がメジャー移籍してチームが低迷する間も、5年連続奪三振王を獲得するなど孤軍奮闘の活躍を見せた。侍ジャパンにも選出され、球界を代表する投手となった。
しかし、2019、2020年の2シーズンは5勝止まりと、豪腕は鳴りをひそめた。肘の手術の影響もあったが、原因はそれだけではなかったかもしれない。則本はこの間、私生活で重大なトラブルを抱えていたのである。ベテラン球団関係者が語る。
肘を痛めていたとはいえ、シーズン後半はERA2.00前後の好成績を残し、10勝を挙げた。まるで、引退を控えたシーズンにマジックを取り戻したかのようでした。
毎試合勝っていて、1試合しか負けていない時期もあった。しかし、突然、8連敗してしまった。
監督の山内宏文（67歳）、元選手の山内（6歳）、元選手の長谷川滋利（36歳）が揃って辞任したのである。則本、田中将大ら投手陣も責任を負わされ、チームの成績は下がり始めた。
年末には、2015年シーズンの先発で残っていたのは則本だけになり、奪三振王も彼だけになった。
選手たちは不満を募らせていたが、チームの監督である山内宏文（67）は辞任するしかなかった