とある昼下がり、3人組の青年は街をぶらぶら散策していた。

 とある昼下がり、3人組の青年は街をぶらぶら散策していた。それも近頃の不景気の影響だった。使っていたビルが壊されることになり、追い出される形で新しいビルを探していた。

 仕事は探偵事務所であり、所属探偵は18人。それぞれがかなりの腕前だ。それぞれ得意分野が違うこともあり、行動は毎回別のチームでの移動が多い。

 表通りから少し離れたところを歩いていると、少し寂れた真っ白なビルが3人の目に留まった。大きさ的には18人それぞれの部屋が取れるほど大きく、かなり新しい建物だった。

 じっと建物を眺めていると、テナントになりたいのかと後ろから声を掛けられた。振り向くと白髪混じりの女性がこちらを珍しそうに眺めていた。その旨だと伝えるとそのビルの管理人らしく、建物について詳しく話してくれた。

 『白銀堂』と言うらしく、前にも借りていた人が多くいたらしい。今はいないのか尋ねると、かなり前に引っ越したと言われた。どうやら心霊現象が起きるとのこと。

ティング。いや、この建物の名前は言わなくていい。わからなかったら聞いてくれればいい。”
“うーん…そうですね、今まで見てきたものとはちょっと違いますね”
“ええ、現在はC-Systemsという会社が所有しています。1980年代初頭に建てられたもので、全部で30のテナントが入っています。スペース的に一番大きいテナントは警察で、2番目に大きいのがFBIで、FBIがビルの約30%を占めています。また、この街には非常に多くの警察官がいるため、このビルには様々なサブチームが配置されています。一番小さいのは消防署で、一番大きいのは警備部です。入居者は全員、警察署で働くプロで、少なくとも50歳以上の方ばかりです。”
“なるほどね。”
“本当にいい人ばかりで、みんないいマンションに住んでいる。それに、管理人さんが言うには、3年ごとに建物を改築しているから、家賃も少しは下がるだろうとのことでした。”
40代の男性が、うなずきながら言った

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