岡山県内で発生する腸管出血性大腸菌(以下「EHEC」という。

岡山県内で発生する腸管出血性大腸菌(以下「EHEC」という。)感染症の感染源や感染経路の究明,そして感染予
防や感染拡大防止対策の構築の一助とすることを目的に,2019年度に県内で分離されたヒト由来EHEC株を収集し,
疫学調査を行った。収集したヒト由来EHEC株56株のうち,O血清群では,O157が36株(64.3 %)と最も多く,次い
でO26及びO103がともに6株(10.7 %)と続いた。反復配列多型解析法によるクラスター解析では11種類のクラスター
が形成された。

O26 と O103 は、他の O セログループ(O24 と O103)と密接な関係があると考えられた。
クラスター分析の結果、O26とO103は他のOグループ(O24とO103)と密接に関連していると考えられた。
岡山県のEHEC感染症ではO157が最も多く、冬季にO157のリスクが高くなることが報告された。
1995年以降、岡山県におけるO157感染症の発生頻度は、気温の上昇とともに増加し、冬期が増加し、O157血清型O256、O267の発生頻度も増加している。このことから、冬期の気温上昇と、それに伴う利用可能な水量の減少が、O157感染者数増加の主な原因ではないかと推測される。
これらの結果は決定的なものではないが、冬期の気温上昇と水の供給量の減少がEHEC感染症の発症数増加の原因である可能性を示唆している

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