この度、広報部長を務めます田中と申します。コロナ禍による自粛が続き、様々な行事が中止となっております。そのなかで地域のつながりを大切に感じた一年でもあります。不慣れではありますが、地域活動を詳細に発信できるように努めてまいります。今後ともよろしくお願いいたします。
– 田中
彼は、優しくて穏やかな人でした。彼の話をたくさん聞いていなかったら、私は復帰できなかったかもしれない……。
…と思いました。
田中さんの遺体を発見したとき、警察官に最初に言うことは、「肋骨が折れただけ」ということだった。
たとえ傷を見ても、田中が他の選手に殺されたと判断することは不可能だった。
死んだ人間は体液で判別できないが、田中の服に血がついていたのは確かだった。
私はそれをポケットにしまってから見てみた。
田中選手の怪我を見て、自分も怪我をしたのではないかと思いました。
罪悪感を感じました。
その後、残された時間でこの疑念を確かめることにした。田中の財布とカメラを見つけて、写真を撮った。田中の傷はメモしていないが、念のためだ。
しばらくして、私はその影響を感じ始めた