「れ、麗奈?

「れ、麗奈?」 「お~、お前、この女の何だぁ?」 「え?」 「好き合っている男かぁ~?」 「な、何言ってるんだよ…麗奈」 「ふ~ん…そんなところなんだろぅよなぁ~。悪いんだけどさぁ~、目の前にいるこの女は麗奈じゃないのだぁ。俺は武彦なのだぁ~なぁ~」 「お、おい…」 「このマントを作った男だよなぁ、俺ってさぁ~。このマントには俺の魂が織り込まれているって事なんだぁよ。だからこうやってマントを羽織った奴の身体を俺が頂くのだぁなぁ~」

“それは、アイデアです。

“私はこのマントをずっとこうして着ていたい。

“だから君に声をかけているんだ、リーナ。

“私の言うとおりにしてください。約束するよ、麗奈」。

麗奈と呼ばれた男は、その状態のままで麗奈を見た。

“Reena, do as I say. 約束するよ、麗奈。”

“…!”

それを聞いた麗奈は、首を振った。

“やらないよ。させないよ”

“心配しなくていいよ、麗奈。その時の君の反応を見たいだけだから。”

“まさか、リーナ、もちろんやらないわよ。させないよ」。

“じゃあ、あなたの反応は見られないわね。その時、私が何を考えているのか分からないでしょう?”

“You’ll never know what I’m thinking at that time.

“……”

リーナは、自分を屈服させようとする目の前の男を見ていたが、すぐにその思いを捨てた。

“そうだよ。そんなことはさせないよ。

“じゃあ、これでいいわ。私はこのマントを着るから、あなたは寝ていればいいのよ。よかったら見に来てください、私がどれだけ強いか教えますから」

Photo by aasenhistorie.no

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