外はどしゃぶりの雨が降っていた。

 外はどしゃぶりの雨が降っていた。松平家の庭に植えたアジサイの花が雨に濡れていっそう鮮やかに咲き誇っている。昼頃までは真夏のような日が差していたが急激な雨に冷やされて窓ガラスが曇っていた。その曇ったせいで、部屋の惨劇は外から見えなかったようだ。少年は学校から帰る途中、突然の豪雨とカミナリに慌てて家に入ろうとし時だった。 家の中で銃声のような音と悲鳴が聞こえてきた。それから男たちが慌てて少年の家から出て行くのが見えた。もちろん銃声なんて初めて聞くがテレビで見る銃声の音と似ていたから、そう思ったようだ。少年は驚き庭の木の陰に隠れた。男たちは少年に気づかずに、外に出ると近くに停めて置いた車で急発進して去っていった。少年はただ事ではないと感じ、慌てて家に入ると父と母と妹が血まみれになっていたのだった。 「ど、どうして……お父さん、お母さん、朱莉」 まだ小学生三~四年生くらいの男の子だろうか? 部屋の中で一人泣きじゃくっている。 それはそうだろう。その部屋は散乱して生臭い血の匂いが部屋中に充満している。 父と母が重なるように倒れ、その側には妹が同じように倒れている。その少年だけが難を逃れたようだ。気丈にも少年は百十番通報したのだが、余りにも突然訪れた惨劇に感情を抑えることができず、三人に起きて、起きて泣き叫ぶしかなかった。 

その日、彼は何かを見たと言って家に駆け込んだ。父親が床に倒れ、母親がベッドに頭を埋めたまま床に倒れ、妹が血まみれでベッドに横たわっていた。彼女たちは3人の男にレイプされていた。少年は急いで台所に行き、手と顔についた血を洗い流し始めた。その間に、家に入ってきた男たちが戻ってきた。少年は彼らが近所の3人の男だとわかった。彼らは彼と彼の家族を無理矢理近所に連れ戻し、自分たちが母親を殺したと告げた。さらに男たちは、自分たちが家を全焼させ、少年のいる家も全焼させると告げた。その時制服姿だった少年は、家族が救出されることを願い、近くの畑に隠れた。一人の男が少年に気づき、後をつけた。その男は少年に “なぜナイフを持っているんだ?”と尋ねた。すると少年は、”お前がギャングだと知っているからだ。””家を全焼させたからギャングなんだ “と言った。男は、英語が話せなかったので、少年がギャングだと思ったのだと言った。そして男は銃を手に取り、少年が近所で何をしているのか知りたいと要求した。少年は「僕は少年で、ただ遊んでいただけです」と答えた。男は「殺してやる!」と言った。少年は言った。男は言った。撃つぞ!」

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