著名な経済学者クルーグマンが研究した同じ業種の企業は一つの場所に集まりやすいという「産業クラスター（集積）論」にも、経路依存性が理論として使われています。どのように使われているか考えてください。
クルーグマンの理論は単純化したものである。しかし、だからといって理論が間違っていて実用的価値がないわけではない。 この理論は金融業界や金融セクターの分析に応用できる。例えば、集計統計を使って金融会社の行動を予測することが可能かどうかを考えてみよう。 クルーグマンは、そうではないと理論化している（この理論は、金融機関の行動を予測するのにどのような統計手法が最適かを評価するのに使える）。 理論が間違っていれば、金融行動の分析に使われる集合統計は役に立たず、投資家の投資判断は不合理になる。 そのため、投資家の投資判断は不合理になる。 先に述べたように、投資家の投資判断は不合理である。 例えば、ある銘柄や企業への投資が不合理（儲からない）であれば、その銘柄や企業を購入することは不合理である。つまり、投資家が株や債券を買うのは間違っている。むしろ、現金を保有すべきなのだ。 クルーグマンは、金融セクターを分析しようとする多くの研究を発表している。これらの研究は、金融部門が高度に集中しており、金融部門全体が非効率であることを示している。 金融セクターを分析する最善の方法は、金融セクターのトップ企業を見ることである