むかしむかし、ある山里に、やさしいおじいさんとおばあさんがおりま…

むかしむかし、ある山里に、やさしいおじいさんとおばあさんがおりました。  ある日、おじいさんが家の前で小さな畑をたがやしていますと、となりのらんぼうないじわるじいさんのどなる声がしました。「こら!人の畑に入りよって!」 きゃんきゃん、きゃん。 走ってきたこいぬをおじいさんがだきあげると、となりのじいさんが追いかけてきて言いました。「そのこいぬは、おらの畑をあらしよったんじゃ。こっちへよこせ!」 こいぬはおじいさんのうでの中でぶるぶるふるえています。「わしにめんじてゆるしてやってけれ。」 おじいさんは、となりのじいさんにあたまを下げてたのみました。「こんど入ったら、かならずぶったたいてやるからな。」 となりのじいさんは、おこっていってしまいました。 こうして、やさしいおじいさんとおばあさんは、このこいぬをだいじにかってやることにしました。

2人がまだ数歩離れていたとき、部屋の反対側から何か音が聞こえた。 “ああ・・・なるほど” 「何を言っているんだ?私はもうここにいますよ」。 “そんなことは言っていない” その声は鎧を着た少女のものだった。 レンが聞き慣れた女の子の声より少し大きめだったが、はっきりと聞き取れた。しばらくすると、彼女の声は消えていった。 「向こうから何かが動く音が聞こえるわ。隣の部屋からだと思う。ほら、寝室の……?” “ええ、知ってるわ。寝室にいるよ” “そうか、よかった。あそこに行って見てくるよ。家がかなり大きいので、しばらく待たないといけないようだ。まだ暗いうちはちょっとうるさいけど、それでも窓を開けたリビングよりはかなりマシだよ」。 “本当にそんな感じじゃないの!本当に、本当にうるさいんです!” “まあ、部屋の中にいれば音は聞こえない。でも外に出れば……」。 「もう知ってるよ!もう外にいる!」。 鎧を着た少女が部屋から出てきた。白い鎧のようなものに身を包み、重そうな槍を持っていた。 少女の体はまだ黒い服に覆われていたが、レンはかろうじて顔を確認することができた。少女の頬は赤く、少し腫れていた。 “ここで何をしているの?” 「ここから窓を開ける方法があるみたい

Photo by seadigs

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