僭越ながら締めの挨拶を

僭越ながら締めの挨拶を

南條 フランチャイズの中で最も重要なシリーズだと感じています。新規プレイヤーにこのシリーズを薦めない人がいる世界が想像できない。では、なぜ一番売れていないと思いますか? 前田 一番売れていると言われた時は驚きました。ファイナルファンタジー」シリーズ全体として、プレイヤーの評判がいいような気がしていたんです。スクウェア・エニックスに入社した当初は、シリーズごとの売上に関して会社から期待されることが多く、「もっと会社を引っ張っていけるような存在になりたい」「もっと会社のイメージを良くしたい」と思っていたのを覚えています。でも、『ファイナルファンタジー』が一番売れているのを見て、自分には無理だと思いました。 南條 では、なぜ会社を辞めたのですか? 前田です: マネージャーやディレクターをやっていたときに、会社の価値を落とさないようにしたいと思ったんです。どんどん成長していってほしかった。でも、『ファイナルファンタジー』が一番売れているのを目の当たりにして、それではダメだと思ったんです。部下に「もっと作れ」とは言えなかった。それで辞めました。 南條 つまり、それが「ラスボス」の瞬間だったということですか? 前田 前田 そうですね。でも、「成功するまで辞めるな」と自分に言い聞かせたことも大きい。それもラスボスでした。

Photo by UNESCO Headquarters Paris

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