広崎くんと初めて会ったのも、今日と同じ暑い夏だった。

広崎くんと初めて会ったのも、今日と同じ暑い夏だった。私はその時クラスで三田さんにいじめられてて学校に行きたくなかったから、遅刻ギリギリまで図書室にいるのが日課だった。朝の図書室は委員会の人が貸し出しの準備をしていて、広崎くんもそこで作業をしていた。

部屋に入ると、弘前君が本を片付けていた。彼の前に本が山積みになっていたので、私は彼のところへ行った。 「弘前くん、よく来てくれたね。そろそろ外に出る時間だよ」。 「どうして? 「雨が降っている。ちょっと遊びたいだろうと思って、外で遊んでくれると嬉しいな” “なるほど” “とにかく、私も外に出たい。外に出るのは久しぶりだから」。 「公園や噴水ばかり行っているからね。また天気のいい日に出かけられたらいいね」。 “……” 弘前君がとても嬉しそうなのに驚いたが、私は微笑んだ。 「ごめんなさい。今日はミーティングに少し遅れてしまいました。もう帰ります。” 「そうですか。一緒に行きましょう。駅に近いところに行きましょう」。 「でも、私一人では駅まで走れません。他の人の車を使うから、おやつを買ってから出かけよう」。 私は驚いて弘前君を見た。彼はそんな目で空を見ているようだったが、私も同じような表情をしていた。 “ああ、おやつをおごるよ” 「ああ、ありがとう。ありがとう。一言お礼を言わせてください” 私は小さな袋に入ったお菓子を手渡した。これも本当においしかった。 “ありがとうございます。 “ああ、もう少し安いお金で何か買ってあげるけど、食べ物はあげないよ。食べないと意味がない

Photo by Official Travis AFB, Calif.

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