HiMERUはこはくに片思いをしてしまった。こはくは俺の事をどう思っているのだろうか。
「大丈夫です。私は大事な仕事があるけれど、なんとか彼女の面倒をみるわ」。 彼女は私に言う。 でも、彼女が動き出したら、必ず私に知らせてくれる。 「最善を尽くします」。 私は彼女にうなずき、別れを告げた。 「じゃあ、寝るね」。 「おやすみなさい、みなほ様」。 「おやすみ、コハク」。 まだ夜だ。 ドアを力いっぱい閉めて、ベッドに横になる。 体が震えているのがわかる。 「あ、起きた」。 ドアの向こうから声がする。 「コハク」。 「大丈夫だよ」。 彼女は私に微笑みかける。 「まだ何もしてないよ」。 きっとコハクは帰ってくるよ」。 私は部屋の隅にあるチェストから銀色の鍵を取り出す。 ハンドルを回すと、ドアがゆっくりと開く。 リビングとキッチンがある。 「みなほ様、大丈夫ですか？ 私は声を張り上げ、外を見た。 この家も村の家と同じだ。 家はすべて木造だ。 部屋は二つあり、風呂もある。 シングルベッドの部屋。 メイドと執事用の部屋が2つ。 いつものような家だ。 ミナホとコハクが住んでいたところもこんな感じだったが……。 「大きなお風呂？ 「はい、何人も入れるお風呂です」。 ミナホニーサンのお風呂は、いくつかに分かれていた。 男性用、女性用。 「リビングのお風呂も同じくらい大きいです」。 「広いけど、リビングは散らかっている」。 「そうだね」