踏みしだかれる

踏みしだかれる

“すごく楽しいよ” “そうだろう?” “そうだね” “気に入ってくれて嬉しいよ。まだ、その意味がわかっていないようだね」。 「そうだね。でも、私たちがここにいる理由はわかる? “まあ、わかるよ” 「君はヒーローだ。 「そうだろ? 「今はそうだ。ずっとそうだ。 「でも、私には違う。なぜか” “そういうものだ。あなたは世界を変える力を与えられてきた。あなたはそれを見てきたし、それを手にしてきた。 「その通りだ。その通りだ。あなたが与えてくれた。私を見たのはあなたで、私に力を与えたのもあなたです」。 “そうだ” 「だから使わなかったんだろう。怖かったんでしょう」。 「そんなことはない。ただ、使い方がわからなかった。それだけです」。 “おいおい、ふざけないでくれ。子供じみてる。私のことわかってるでしょ? “あら、私があなたを理解してるなんて思ってないでしょ?” 「そうかな。君はひどい悪夢から抜け出したばかりだ。とてつもない経験をして、まだ動揺している。本当にそうなのか?そうでないことは確かだし、そうでないと言ったときの意味もよくわからない。私はあなたがそうだと思ったかもしれないし、あなたは私にそう思わせたかったかもしれない。私は、あなたが誰かにそう思わせたかったのだと思ったかもしれないし、私もそう思ったかもしれない」。 “ええ、そうだと思います

Photo by Michael Panse

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