ダイバーシティ経営から紐解く近年のグローバル化と日本への影響
アジアにおける働き方の変化 Rising Incentives and New Demands from the Globalization Process, 2012 本稿では、グローバリゼーションが私たちの生き方や働き方（あるいは働かないこと）に影響を与えつつある、日本社会における2つの重要なトレンドに焦点を当てる。第一に、グローバルアウトソーシングの台頭とアウトソーシング利用の増加。第二に、オンラインやその他の形態のデジタル・プラットフォームで提供される仕事関連サービスや個人向けサービスの増加である。 グローバル化の台頭： グローバリゼーション・プロセスによるインセンティブ上昇と新たな需要 グローバリゼーション・プロセスは、新たな仕事、新たなスキル、新たな需要の拡大をもたらした。このような新しい仕事は、無作為に生み出されるものではなく、むしろグローバルな力、特に経済のグローバル化の結果として出現するものである。 本稿では、ここ数十年の日本の労働市場におけるグローバリゼーションの影響について論じる。本稿ではまず、アウトソーシングの台頭と日本の労働者への影響について論じる。次に、デジタルプラットフォームの活用と、新たな雇用の風景としての出現について論じる。最後に、日本の教育制度の変容と、それが日本の労働力に与える影響について考察する。 日本の雇用者の職場におけるデジタル技術の利用 雇用環境が変化した日本では、職場におけるデジタル技術の利用が増加している。