廃棄物処理分野の脱炭素対策
天然ガスの発電への利用は、数年前から世界的に増加している。米国や中国など一部の国では、ガスは現在、信頼性が高く安全な発電用エネルギー源とみなされている。 しかし、天然ガスが石炭火力発電所の代替となり、同時に二酸化炭素排出量の削減が求められたときに、信頼性が高く安全な電力を供給できるかどうかは定かではない。 EUでは、エネルギー多消費型産業の多くが天然ガスをエネルギー源として使用している。また、輸送用燃料としての天然ガスの使用も増加している。化学生産の原料としての天然ガスの使用は、2012年から2013年にかけて15％近く増加した。 主な課題は、需要の高さ、供給の少なさ、コストの高さである。天然ガスは通常、発電には使用されるが、熱や送電には使用されない。また、天然ガスの排出率は石炭より高く、天然ガスからの総排出量は石炭より多い。天然ガスの主な排出率は、発電、輸送、工業プロセスへの利用によるものである。 CO2排出量の削減： 2013年、EUは温室効果ガス排出削減策を含む野心的な気候・エネルギーパッケージを採択した。このパッケージには、2020年までに1990年比で排出量を最大30％削減することが盛り込まれている。