爪の2度差し2度掬い

爪の2度差し 2度掬い

手も足も同じだった。 そこで私は、”もし爪が1本だけ残っていたら?”と考え始めた。 なぜか事務所にあった爪やすりを思い出し、使ってみたくなった。 爪やすりを使おうとすると、すごく硬い。 爪を粉々に砕いてヤスリをかけ直さなければならないような気がした。 そこで私は、夫の爪やすりがとても鋭利であることを思い出し、”このやすりで爪を切れば、もうやすりは必要ない!”と思った。 爪の先がヤスリを突き破ってしまった。 爪の先を切ると、ヤスリを貫通した爪の破片が落ちた。 私は自分の爪やすりで爪を切ってしまったのだと気づいた! 夫も同じ爪やすりを持っていたのだと思った! 幸い、夫は自分の爪やすりを持っていなかった。 そこで、もう片方の爪やすりでもう一度やってみた。 今度は、爪やすりでは爪が切れなかった。 もしかしたら、もう一度ファイルで爪を切れば、爪の先がファイルを通り抜けるかもしれないと思った。 しかし今度は、爪の端を切ったときに、ヤスリを貫通した爪の一部が落ちてしまった。 私は自分の爪やすりで爪を切ってしまったことに気づいた! 夫は、私が爪やすりで爪を切ろうとしたことに気づいていなかった。 私が自分の爪やすりで爪を切ったことを話すと、彼はこう尋ねた。

Photo by FlickrDelusions

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