あるところに小さなお屋敷があった。

あるところに小さなお屋敷があった。そこには少女が住んでいたが、他には親も使用人も誰一人いなかった。彼女の屋敷の場所を知っているのは四人だけだった。りょうさん、ゆいさん、こころさん、そして彼女のお父さんのこうたろうさんだけだった、そこで殺人事件が起きた。殺されたのはその少女。殺された場所は館。犯人はだれ?

最初は、2つの殺人事件と同じだと思った。犯人はあの世から来た人間だと思ったが、それは不可能になった。でも、それはあり得ないと思った。少女は、自分の母親を亡くした人に殺されたのだ。 「うーん……」。 「どうしたの?どんな気分? 「うーん、それは……」。 何かを考えていたんです。それが何なのかはっきり思い出せなかった。悪いことじゃないよね。そういえば、同じような疑問を抱いている人と話したことがある。 「なんて言ったらいいんだろう、すごく真面目そうな顔してるよね」。 そう言ったのは、ゆいちゃんだった。目は輝いていたが、怒っているのがわかった。その人が、私にアドバイスをしてくれたのだろう。 「あら、怖い顔ね。私だったら、車につぶされてる」。 「本当ですか?何をしたんですか? 「こんな感じです」。 少女は明るく微笑んだ。 「……犯人は、私より少し優しい人だったと思います」。 ショックだった。そうだったのか。あの子は私の母に似て優しかった。お母さんを病気で亡くして気が動転していたんでしょうね。 「そうですね。母そっくりの人が殺されたら、怒るのは私だけではないようです」。 「そうですか」

Photo by joepiette2

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