…こんなに苦しかったんだ、道連れにして死ぬのは。
どこで話を切り出したのかよくわからないが、これらの画像をすべて見ていくうちに、あることに気がついた。これを調べていくうちに、私はこの人がどのように死んでいったのか、いいイメージを持っていないことに気づいた。私はこれまで、やっと好きなことができるようになったと大喜びするような人物を探してきた。でも、最後の画像を見ているうちに、死ぬのが嬉しくて、そのために費やした時間を無駄にしてしまったと悲しむような人のイメージを持っていることに気づいたんだ。だからこんなに美しいイメージなんだ。 まさにこの悲しみの感情なんだ。描き終えたとき、私は「これでいいんだ」という圧倒的な感覚に襲われた。いいイメージではなかったかもしれないけど、手放せなかった。自分のやりたいことをやっているんだという嬉しさと、それに取り組んでいた時間がもったいなかった。でも、これが最終的なイメージの人物の気持ちそのものだと思う。 マットとの仕事はどんな感じでしたか? ニューヨークで、マットが『ロバート・W・チェンバース全集』という本の仕事を終えたところだったのを覚えている。マットは僕と同い年で、怪奇小説で有名な作家、ロバート・W・チェンバースの本を書いていたんだ。 私たちは同じ部屋にいて、本は私のダイニングテーブルの上に置かれていた。古いハードカバーだったので、マットは頭を垂れて辺りを見回していた。私は彼に、”こんな変な話を書いてどうするの?”と尋ねた