私は排泄のコントロールができない。

私は排泄のコントロールができない。だからおむつをしている。そうしないとお漏らししてしまう。

「おむつをしたことがないんだ」 「そりゃいいや。着替えられないと、食事も食べられない。おしっこが出なければ、おむつは外れたままよ」。 「大きくなったらわかるよ」 「ああ、そういう話ね。巨大な怪物にさらわれたけど、逃げなきゃいけないから森に行って隠れて、怪物には見つからないんでしょ?じゃあ、オムツをしているんだね」。 「オムツなんてしたことないよ。おとぎ話か何かみたい」。 「おむつをしたことがない」 「そうなの。とても素晴らしいわ」 「緊張しちゃうわ」 「そうでしょうね」 「スーパーヒーローになりたい」 「笑わせないでよ。笑わせないでよ。 「着替えないと、オムツでウンチしなきゃいけないの」 「おいおい。誰もスーパーヒーローにはなりたくない。危ないよ」 「セックスしたことないの」 「そんな」 「男の子とセックスしたことないの」 「そんなことない」 「女の子とセックスしたことがない」 「ああ、いや」 「女性とのセックスは本当に怖い。夕暮れ時、真っ暗な洞窟の中で怖くて大きな怪物が待ち構えているようなものだ」。 「そんなことはない。夜にセックスしたことなんかないよ」。 「そんなことない」 「一人になるのが怖いの」 「そんなことない。よくそんなことが言えるわね。あなたは世界で一番自立した人のはずなのに。 「一人でいるのが怖い」 「そんな。そんなことわからないでしょ。みんな知ってるよ。 「一人でいるのは好きじゃない」 「そんなことない

Photo by cseeman

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