旧来の,金網ごしにしか書架が見えず,利用者ニーズに迅速に応えられ…

旧来の,金網ごしにしか書架が見えず,利用者ニーズに迅速に応えられない有料図書館の姿と,戦後の,開架制を採用し,多様な資料を提供する無料の公共図書館・視聴覚ライブラリーを対比的に映し出した。アメリカの影響である。

3. 新しい図書館建築の初期の発展は、アメリカとヨーロッパの “新世界 “の影響が組み合わさった結果であった。中世から20世紀初頭まで、図書館は貧しい人々の避難場所であり、その蔵書は希少本であれ何であれ、貧しい人々にとって最初の富の形であった。ヨーロッパで最初の公共図書館は13世紀にパリで設立され、アメリカではアメリカ独立戦争と南北戦争によって盲ろう者図書館の設立が実現した。図書館の初期の歴史は、識字率の普及、読者が集い学ぶ場としての公共図書館の発展、科学、数学、技術の発展の手段としての公共図書館の成長の物語であった。この歴史は、図書館の歴史研究にとって特に興味深いものである。というのも、図書館が世界のどこで最初に可能になったかを教えてくれるからであり、アメリカにおいて図書館の役割がどのように変化したかを示してくれるからであり、ヨーロッパにおいて図書館がどのように発展したかを示してくれるからである。 早くも11世紀には、本や写本はベネディクト派の修道院に保管されていた。修道院図書館は、13世紀以来、貴重な写本や書物を膨大に所蔵していることで知られている。

Photo by Thomas Hawk

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