オカルト誌のライター。

オカルト誌のライター。知り合いから相談を受けた。間取りについてだ。専門ではないので仕事仲間の建築士に聞いてみた。また別の問題が見えてきた。そこは殺人屋敷かもしれなかった。もう一件似たような家が見つかった。探っていくと左手供養という恐ろしい事が行われていた事がわかった。それは左手のない子が産まれた時、分家の中から1人ずつ選んで10歳から13歳まで1人ずつ殺し、その人の左手を捧げるというものだった。最後の最後で読者に恐怖を植え付ける。

ここまでは不気味だ。でも、この話の最悪なところは?まあ、建築家が電話で私にこの話をしたところだ。 私はこの人が好きではなかった。信用できなかった。彼は嘘つきで、人殺しだった。会ったことはないが、私が話した男と同じ家に住んでいたことは知っている。そして彼は建築家ではなかった。 あの話は全部嘘だった。 それを書いた男は建築家ではなかった。彼は精神科医だった。 私は彼の著作を読んだ看護師だった。 では、殺人犯がどうやって読者に依頼人の一人が殺人犯であると信じさせる物語を書いたのか。精神科医が嘘をつくと考えるほど患者は愚かではないし、精神科医は、特に自分の仕事について話すときは、真実を信じるように訓練されている。 これが私が精神科病院を信じない理由であり、彼らには怒る権利がある。悪いことをする人も含めて、私が精神科病院を信じない理由です。 この記事を書いた男性は、クリニックで死んだのではない。古い家で死んだのだ。ひどい、トラウマになるような死に方をした。しかし、彼は患者に殺されたのではなく、自分の主治医に殺されたのだ。 私たちは真実を受け入れなければならないと思います。完璧ではありませんが、それが真実です。そして、私たちは恐怖と向き合わなければならない。恐怖を否定するよりも、恐怖と向き合う方がいい。 だから、私はその男の目を見て、彼を信じるつもりだ。そして、なぜ彼がこう書いたのか、その男に尋ねようと思う。

Photo by HBarrison

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