「君のこと、好きなんだけど。

「君のこと、好きなんだけど。」風の吹く教室で髪はそう言った。たしかに、君が僕のことを好きだという噂は聞いたことがあった。しかし僕と君とではあまりにもカーストが違いすぎる。君は高嶺の花だ。「…なんで。なんで僕なの…?」「そんなの、君が好きだからに決まってるじゃん。うれしくないの?」

賛成なんだろ?私はイエスと答えた。そしてあなたのデスクに行き、椅子にもたれて座った。私は微笑んだ。紅茶の香りは甘く、少し麝香のようだった。本は開いたままで、ページがめくられていた。あなたは少し混乱しているように見えたが、目は閉じたままだった。私の髪があなたの頬をくすぐり、私はそれを下ろした。「私に触りたいの?」 「どうして?こんなに親密に触られたのは初めてだよ」。でもあなたは私を見つめ、口を何度か開けたり閉じたりした。しばらく黙っていたが、あなたは言った。 「大丈夫。疲れてちょっと眠いだけ。母がまだお寺から帰ってこないの」。私はまた微笑みながら言った。「何があったのか教えてくれる? あなたは首を振った。「わからない。ただ…説明できないの。伝えたいんだ」。 あなたはゆっくりと立ち上がり、私の目を見た。「何を言ってるの? 私は微笑んだ。「何があったのか話したいんだ…」私は微笑んだ。 あなたは目をそらした。「手を見せてくれる? 私はあなたの手に触れた。「いいえ、触っただけです」 私はあなたの手に沿って指を上下に滑らせた。「これでいい?これが普通のことなのか聞きたかったが、無理強いしないほうがいいと思った。 「大丈夫だよ 「じゃあ…これが普通なの?」 あなたは微笑んで、「これが普通だよ 」と言った。 私は立ち上がり、微笑み返した。「準備はいい?私はあなたの後ろに回り込み、あなたの顔に小さく手を振って尋ねた。 「いいよ

Photo by smallcurio

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