挨拶
グループにとって最初の大きな革新は、エレクトリック・ギターの使用だった。このギターは、手頃な価格でスタジオで演奏できるギターというニーズに対するシンプルだが効果的な解決策だった。ライブで演奏でき、ミュージシャンにとって手頃な価格で、スタジオで演奏できる本物の楽器として、新しいクラスの楽器を生み出したのだ。 エレクトリック・ギターにマイクを付けて演奏したのも、このギターが最初だった。個人のミュージシャンが演奏できる楽器としてようやく認められるようになったのは、数年後のギブソンES-335の登場からである。これはエレキ・ギターの歴史における大きな革新だった。 1950年代から1960年代にかけてのエレキ・ギターのサウンドに詳しいギタリストなら、そのサウンドが多くのロックやジャズ・ギタリストの特徴となっている、暖かく瑞々しいサウンドであることをご存じでしょう。このサウンドにはいくつかの要因がある。ひとつは、分厚いピックガードの使用とハイエンド弦の使用。もうひとつは、ギター・ピックアップの品質とブリッジ・ピックアップの使用だ。ブリッジ・ピックアップは、低音弦よりもパワフルでダイナミックなサウンドを生み出す。 ブリッジ・ピックアップの使用でギタリストが直面した問題のひとつは、弦の選択に柔軟性がないことだった