そもそも幸福論とは何か？何をもって幸福を感じるとするのか？
科学と宗教が対立しているように見える世界では、私たち皆が探している問題への答えは神学や哲学の問題になるように思えるかもしれない。しかし、それは間違いである。幸福とは、人生におけるほとんどすべてのことと同様に、科学と哲学の問題である。科学と哲学は、私たちを照らし、啓発し、どのような状況や境遇にあっても幸福になれる方法をよりよく理解するよう導いてくれる。 私が考える幸福の定義はこうだ。 幸福とは、不幸がないことである。 私が幸福と言うとき、それは本当の意味での幸福を意味する。不幸であるべきという意味ではなく、不幸であってはならないという意味だ。不幸であるべきというのは、仕方がないから、逃れられない人生の状況に追い込まれているから、という意味ではない。不幸であってはならないというのは、必ずしも生きるべき人生ではない人生を生きているからだ。 私は宗教家でも科学者でもない。私はヒューマニストであり、人間は進化の産物だと信じている。そして、私たちの種は進化の頂点、つまり人類という種の進化の頂点であり、私たちは何百万年もの進化の結果であると信じている。私たちは皆、宇宙によって一体となって働くようにデザインされており、受けた喜びと同じだけの喜びを返すようにデザインされている、と私は信じている。