有性生殖、無性生殖のしくみについて動物と被子植物での共通点と相違…

有性生殖、無性生殖のしくみについて動物と被子植物での共通点と相違点を今から説明します

1 はじめに 上で見てきた生物群を互いに区別する最も明白な方法は、性別である。有性生殖では配偶子(精子と卵子)が作られ、それが新しい生物の形成に向けられる。無性生殖と有性生殖の両方が存在することから、生物一般に性があるのか、それとも無性生殖しかできないのかという疑問が生じる。しばしば、有性生殖能力を持つ生物は無性生殖能力も持っていると主張される(Bennett and Norell, 2003)。私たちが自然界で目にする有性生殖をする生物の多くが無性生殖をすることができるという事実は、両性が存在しなければならないという生物学的要件があるはずであり、この2つの可能性は相互に排他的であるはずだということを暗示していると受け取られがちである。これは性の起源に関する「性は必要である(sex-is-necessary)」という見解と呼ばれている(Bennett and Norell, 2003)が、私の考えでは「性は必要である」という言い方は適切ではない。有性生殖は、遺伝暗号の作用と性染色体の作用という2つの別々のプロセスの結果である。遺伝暗号は染色体の働きを導く命令である。染色体の作用は配偶子の生成に限定されるものではなく、無性生殖でも有性生殖でも生じる可能性がある

Photo by kimberlykappel

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