文書が実際に発給者から受給者に送られ、意思が伝達されるという機能…

文書が実際に発給者から受給者に送られ、意思が伝達されるという機能を果たした場合、その文書を原本(げんぽん)といい、古文書学では正文(しょうもん)という。•古文書が正文かどうかを確定するためには、紙質・形態・端裏書・封・書式・花押・筆跡等を総合して判断することになり、経験が必要となる。特に後で説明する案文(あんもん)との区別が難しい。なお、前回授業の写真の文書はすべて正文になる。•正文を作成する際には、まず下書きを作り、加筆修正し、それを清書して作成する。その際の下書きを、土代(どだい)という。土代は、発給者のもとに残る。本来廃棄されるものが、紙が貴重なので再使用のためや、参考にために残されたものもある。文書の正文を写す場合がある。それを、案文(あんもん)または写(うつし)という。案文と写は区別する必要があり、古文書名をつける場合は重要になる。•案文は文書の本質的な効力に基づいて作成されるものとされ、写は本質的な効力とは無関係に作成されるものとされる。ただ、両者を区別するのは難しい場合もあり、写された文書の形態や文言、伝来や所蔵の状況等から総合的に判断する必要がある。•また正文と案文を区別するのも、難しい場合がある。一般的に正文には署名や花押があり、案文は花押の代わりに在判(ありはん)や御判(ごはん)等と書かれている場合が多いが、花押も含めて作成されている場合もある。いわばレプリカのような案文になる。その場合は、先の授業で扱った古文書の基礎知識をフルに活用して判断することになる。この文書の機能に関して、あなたが興味を持ち考えたことについて400字程度で感想を作ってください

公文書は一般に保管される場合もあれば、博物館に寄贈される場合もあり、また焼却される場合もある。渋谷火災の場合、文書が焼失したと言われており、前のクラスの写真に写っている文書のほとんどが現存していないのはこのためである。渋谷火災は人類史上最悪の火災のひとつで、その原因は水道管の欠陥にあった。この火事で多くの人が亡くなり、その損失は甚大だった。渋谷の街は古い建物も含めて全焼したが、授業中の写真に写っている文書は、今も道治郎の手元に残っている。文書が残っていない理由で最も多いのは、道代が亡くなったか、文書を発行する際にミスがあったためである。-文書に個人的な利害がある場合もあれば、文書に利害がない場合もあり、また、文書に利害があっても文書を作成した人物や人物に利害がない場合もある。-文書は文化財であり、その複写・複製は文化財に対する侵害である。文書が文化財である以上、その複製・複写は文化財侵害となる。日本では「原本」という言葉は「正本」と同じ意味で使われている。-日本語にはない。

Photo by West Point – The U.S. Military Academy

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