天然物研究の一つの難関ポイントとしてあげられるのは、目的化合物の…

天然物研究の一つの難関ポイントとしてあげられるのは、目的化合物の量が少ないということがあげられると考えている。私も、この点にひどく悩まされた研究をしてきた。それを解決するためには、NMRでのパラメータを最適化させるというアプローチをとることができるが、一番の解決策は、抽出する量を増やすことであると考えている。自身の研究室では主にキノコの培養物から化合物の単離をしている。たいていは5L分の培養ロ液や、それに発生する菌体から化合物を単離するが、私の場合それでは全く足りず、現在までに私は計150L分の培養液から化合物の単離を行ってきている。人によってはそこまで微量で成分であれば単離してきてもと思うかもしれないし、スマートなやり方でないと考えるかもしれないが、このようにやるしか私には考えがなかった。人から滑稽にみられても、自分の研究のゴールにどんな形であれ到達できるような研究者になりたい。今後、研究者として研究を進めていく中でこのような場面には幾度となく迎えると考えているが、いわゆるスマートさだけではなく、時にはどんくさくやれるような研究者になりたい。

… 投稿日: 2013年7月10日 作成者: Sébastien A. Toussaint 博士 (フランス) この研究では、ある化合物の異なる濃度が、ヒトを含む様々な生物の代謝に及ぼす影響について見ていきます。また、様々な代謝経路、化合物の濃度、生体内の薬物量の関係についても見ていきたいと思います。さらに、ある化合物の様々な濃度が、様々な生物の代謝にどのような影響を及ぼすかについて、食品環境で最も一般的な細菌のひとつであるサルモネラ菌(Salmonella typhi)を手始めに、私が研究した結果を発表する。 この仕事における私の主な関心事は、ヒトを含むさまざまな生物の代謝に及ぼすさまざまな濃度の化合物の影響について、いかに理解を深めるかということである。第一の目的は、ある化合物の濃度が、食品を媒介とする感染症の原因となる重要な病原体であるサルモネラ菌の代謝にどのような影響を与えるかを調べることである。第二の目的は、ある化合物の様々な濃度が様々な生物の代謝に及ぼす影響を見つけることであり、まずは食品媒介感染症の一因となる重要な病原体であるサルモネラ・チフィ(Salmonella typhi)から始める。 サルモネラ・チフィは、通常、動物(主にげっ歯類)の消化管に常在している細菌である。

Photo by amslerPIX

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