中学生からハンドボールを初めて晴陽は、中学２年生に県選抜にも選ばれた。そこでは先輩たちと楽しくハンドボールをしていた。しかし中学三年生の時に新型コロナウイルスの影響で各種大会が中止となった。そのため高校に上がってもハンドボールを続けることにした。
中学2年生のとき、春代は伊織というテニスの才能のある女の子と友達になった。彼女はすでにテニスのスター選手だったので、高校のテニス部に誘われた。春代のテニスの腕前は注目され、生徒の間でもスター選手と目されていた。こうして、彼女は高校の大会に招待されるようになった。そんな早起きのため、春陽とコーチの伊織は遅刻することが多かった。 春陽も他の部員たちも遅刻には慣れていなかった。波瑠が高校1年生の時とは状況が違っていた。春陽は部内で唯一の女子で、いつも伊織と一緒に出かけていた。他の男子とも同じ時間に出かけていた。これは日常茶飯事だった。二人はいつも一緒にいるように見えた。 高校入試の日、春代は授業に出ていなかった。その結果、彼女と伊織は遅刻した。晴も遅刻したが、伊織は遅刻しなかった。 伊織は春代に尋ねた。春代は “授業中じゃない、家にいる “と答えた。伊織が “どこにいるの？”と尋ねると、春代はこう答えた。春代は “待ってました “と答えた。伊織は “遅刻しそうだし、会議もある “と答えた。春代は困った。コーチの伊織が「彼氏はいるのか？春代は「まだいない」と答えた。 伊織コーチは “本当にいるの？”と尋ねた。春代が「はい」と答えると、伊織はすかさず「それは違う」と言った。