今年から大学生になった祐は実家を離れ一人暮らしを始めた。

今年から大学生になった祐は実家を離れ一人暮らしを始めた。同じ高校から進学した人はいないため1から友達を作ることになった。そんななか小学生の時同じクラスで仲が良かったが転校して疎遠になっていた太一に出会う。ゴールデンウィークに2人で旅行に行くこととした。

“でも、すぐに出発しないと!” 「わかってるよ。でも心配しないで!私はユーのような冷淡な人間ではない。ほんの数日で、またこの世界に戻ってくるから」。 「どうしてそんなことがわかるんですか? 太一は優の頬に唇を寄せて答えた。 「君は天才だ。 “ありがとう” 「君がそう言うなら。でも、そろそろ行こうか” 優は最初から太一を疑っていた。 「本気なのか? 「もちろんだ。急がないと。私に何かあったらどうするの? 「どういう意味? “こんなところにはいられないから、タクシーで行くしかない” “どうかしてるよ。タクシーで行くの?” “いや、タクシーは移動に便利だろう。車もいらない。学校の駐車場から拾える」。 “高校生ならもっとお金を持っていると思ったのに!” 「私の方がお金を持っている 「そうなの? 「ローンを払うのに何の問題もない」。 “それが本当なら、学校からお金を借りればいいじゃない!” 「いや、学校が許してくれない。気まずいでしょう」。 「驚きました。なぜ学校が…” 「私が女の子だからです」。 “そっか……でも、いつもセーラー服を着て、人目につかないように頑張っている子が、高校生になるとは思えないよね” “ああ、そう思ったんだね?” 優と太一はソファに座って何気なく話していた

Photo by Anita363

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