わたしは次に示す5点のような手術室看護師になりたい。1つ目は患者さんや多職種とのコミュニケーションを大切にすることである。2つ目は自己管理ができる。3つ目は視野が広い。四つ目は継続的に学習する。5つ目は柔軟性があり言われたことは素直に吸収する。これから、この5つについて具体的に説明する。
この5つの資質を実現するためには、私たちは一般の人々と非常に明確でわかりやすい方法でコミュニケーションをとり、教えることができなければならない。このコミュニケーションは、医学教育だけでなく、公私にわたるコミュニケーションを通じて行われる。私たちは自分のメッセージを明確かつ簡潔に伝えることができなければなりません。そのためには、一般の人々の言葉を理解する必要がある。医療のコミュニケーションにはさまざまな方法があるが、シンプルな方法は言葉である。私たちが話すとき、伝えているのは頭の中の情報である。私たちは情報を伝えるため、説明するため、自分の行動を説明するため、そして患者とコミュニケーションをとるために言葉を使う。看護師の話に耳を傾け、それに導かれるのは患者の仕事である。 患者は私の言うことを聞くのではない。私の言うことに耳を傾けるのだ。もし私たちが、患者にとって明確でない方法でコミュニケーションをとれば、患者は迷うことになり、私たちが言っていることと、患者が言われるであろうことの区別がつかなくなる。私たちは明確なコミュニケーションができなければならない。 以下は、病院におけるコミュニケーション不全の例である。 例1 この例では、地方の病院の看護師が患者の診断について十分な知識を持っていない。患者の病気の臨床的背景を理解していない