政府は渋滞緩和のため、高速道路の料金を時間帯などで変える「ロード…

政府は渋滞緩和のため、高速道路の料金を時間帯などで変える「ロードプライシング」を2025年度以降、全国へ本格導入する方針を固めた。料金は安くする場合、最大で現在の半額とする方向だ。6月に策定する「経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)」に考えを盛り込む。複数の政府関係者が明らかにした。ロードプライシングは、21年の東京五輪・パラリンピックの期間中、首都高速道路で実施された。現在は、千葉県木更津市と川崎市を結ぶ東京湾アクアライン(全長15・1キロ・メートル)で24年度末までの社会実験として行われている。通行料はETC(自動料金収受システム)搭載の普通車で800円だが、混雑することが多い土日と祝日には、川崎(東京)方面に向かう上り線で午後1~8時は1200円と高くし、午後8時~午前0時は600円に抑えている。ロードプライシングで時間帯やルートによってきめ細かな割引を行うには、料金所がキャッシュレスのETC専用であることが望ましい。ETC専用化は首都圏などの都市部で25年度頃に、地方で30年度頃までに実現する計画だ。

昼夜を問わず、土日祝日の通行料金が半額になったが、通行料金の値上げを補うほどの割引ではない。関西自動車道と関西港自動車道(ともに全長3.5キロ)の通行料金が半額になった。関西水族館(全長4.1km)はロードプライシング導入で通行料が200円に引き上げられる。関西臨海高速道路に接続する2本の道路、関西鉄道高速道路と京阪レールリンク鉄道の通行料金は普通車6,000円、トラック800円で、ロードプライシング導入により600円に値下げされる。全長4.5kmの南港自動車道の通行料金は、ロードプライシング導入に伴い、午前7時(東京は午前7時)から午後10時(東京は午後10時)まで600円に引き上げられる。全長2.3kmの伊豆自動車道と東海道自動車道の通行料金は、ロードプライシング導入に伴い、午前7時から午後10時まで500円に引き上げられる。静岡市内の道路のひとつ、東川崎連絡道路(延長2.8km)の通行料金が、午前7時から午後10時まで480円に引き上げられる。富山市の三木小屋連絡道路(延長2.8km)は、ロードプライシング導入に伴い、午前7時から午後10時まで通行料金が700円に引き上げられる。また、東北自動車道(全長3.9km)の通行料金も引き上げられる。

Photo by UNICEF Ecuador

この作品の出来はいかがでしたでしょうか。ご判定を投票いただくと幸いです。
 
- 投票結果 -
よい
わるい
お気軽にコメント残して頂ければ、うれしいです。