J.ロールズ(以下、ロールズという)が正議論で指摘した、古典的功利…

 J.ロールズ(以下、ロールズという)が正議論で指摘した、古典的功利主義に対する批判とは何か。また、ロールズいう解決策とは何であろうか。 

第一に、善はそれ自体のために追求されるべきものであるという見解と整合的であり、さらにはそれと両立しうる正義の概念を構築することが可能であるという議論である。このことは、功利主義的でない正義の概念を提案する場合には、善はそれ自身のために追求されるべきであるという見解と矛盾しないことが必要条件であることがわかる。というのも、ある行為が、長期的には望ましいものでなくても、単に短期的には望ましいものであったとしても、正当化されるのであれば、それは正当化されないことになるからである。したがって、正義とは本質的に善であるもの、あるいはそれ自体が追求に値するものであると主張するだけでは不十分なのである。 第二に、正義の概念は純粋に道徳的な概念に限定されるものではないと主張することができる。これはロールズの主張の第一部における見解であり、『正義論』のこの章の第二部におけるロールズ自身の言葉は非常に具体的で、この立場を示唆するものである。 ある法律が公正であるというとき、私たちが意味するのは、それが正当な社会的目的を満たすということであり、ロールズが意味するのは、それが公益に適っているから不当ではないということである。公正である」と「不公正でない」という言葉は同じ意味で使われていますが、不公正ではないという意味ではないと反論されるかもしれませんが、私たちがしているのは、それが公共の利益に合致しているということを表現しようとしているのです

Photo by Billy Wilson Photography

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