病気で死んでしまう齋藤君への手紙

病気で死んでしまう齋藤君への手紙

病気で亡くなった人からの手紙がある。 彼らは同じ時期に同じクラスだった。 同じ学校に通っていた。 今読んであげたら、きっと喜んでくれると思うんだけど……。 お読みいただきありがとうございました。 「食料を買ってくる」私は二人分の食料を調達するために廊下に立った。 朝からすでに食べていた。 「楽しみだ」と私は言った。 「食べ物を買ってくるよ」「私がそうさせるから」「大げさにしないでよ」と私は思った。 「後で慣れてから食べるから」私は斎藤君と約束した。 それが彼を喜ばせるためなのか、未来を守るためなのかはわからない。 たぶん後者だったと思う。 * 学校に行くと、斎藤くんはもうそこにいた。 いつもの服装ではなく、新しい服装だった。 髪型も違うし、表情もさらに厳しい。 今まで私が着ていた服装と大差はなかった。 彼は私にそっくりだった。私たちは同じ年だった。 彼は私と同い年だった。 斎藤君は、私が彼のロッカーに向かうと、「今日は本当にきれいだったね」と微笑んだ。 ロッカーは私が入った側ではなく、廊下の反対側にあった。 「今日も本当にきれいだね。 そして私を見つめた。 その視線は怖かった

Photo by NOME Gallery

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