暗い森でした。隙間からわずかに太陽の光がさしこんでいました。
周りを見渡すと、枝の多い大きな木がありました。 暗い森の中を、隙間なく大きな樹冠が覆っていた。
それは巨大なドクロのような巨木でした。
“……えっ? 見たことのない場所”
私は戸惑った。
朝から怪しいと思っていたが、今は森を見ていないような気がした。
しかし、やはり気になった。
今までのようにゆっくりと歩けば、見覚えのある場所があるかもしれない。
ふと、何かを思い出しました。
“あ! ……ここなら行けるかもしれない……ここに入ればいいんじゃない?”
木を見ると、それは私が死んだ日の夜にあった木と全く同じでした。
枝は出ていませんでしたが、変わっていませんでした。
どこかから木を見ているような、漠然とした感覚がありました。
入り込む方法がないこともわかった