(室井さん、今日は素足なんだ…)栄司は高校受験を控えた中学三年生。

(室井さん、今日は素足なんだ…)栄司は高校受験を控えた中学三年生。数学の成績が上がらないため、父が経営する会社の受付をしている女性に時折、家庭教師を父が依頼した。今日は日曜ということもあり、会社は休みだけどボクは父の車に乗せられ会社の事務所に行き、そこで室井さんに勉強を見てもらっている

室井さん:今日はお疲れ様でした。今言おうと思ったんですけど、今日は何をしたんですか? 英治さん 受付で次の質問の答えを教えてもらいました。 室井さん:英治君、これは単純な質問ではない。校長先生の許可を得るための質問です。 英治君 ええ。 室井さん:わかりましたね。何を答えてくれたのかよくわからないけど、これからの成長を楽しみにしています。 英治:ありがとうございます: ありがとうございます。 室井さん:そろそろ失礼します。 英治:はい: 室井さん:ありがとうございました。ありがとうございました。 室井さん:またね。 * 月末、英治は父親に呼ばれた。 英治: お父様。このような素晴らしい機会をいただきありがとうございます。 英治 それは、問題が難しかったからでしょう。 英治のお父さん: いや、批判してるんじゃないよ。 英治 いや、批判してるんじゃないよ。 英治:そうだよ: 私はつらかったんだ、だって…。 Eiji: だって…: あなたは学生です。 英治の父親 そうですね。 でも…: でも…。 英治:でも…: 英治:ただ、あなたに会わなかったら、合格しなかったと思うんです。 英治:でも…: 父が何を考えているのか、僕にはわかりません。 英治:そうだね: それに、数日学校に行っただけなのに、こんなに入試が近いとは思わなかったよ。 英治の父 いや、そんなんじゃないよ。 英治 そんなんじゃないよ。 英治:そんなんじゃないよ: なりたい自分を考えているんでしょう? 英治:そうですね: なるほど

Photo by umseas

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