窓から見える町や、いつも眺めている空。

窓から見える町や、いつも眺めている空。窓から教室へと入り込む、気持ちよく涼しい風。教師が板書する音。その全てがいつも通り、変化するなく日常となっている。そして、いつも通り真面目に授業を受けずに窓の外を眺めていたボクは、大きな欠伸をしてしまう。視線を黒板向ける訳でもなく、窓の外を眺めていたボクは教卓の上にある時計へと移す。——残り十分。そこで、ペンを取りノートを開く。幸い、教師が板書した箇所は少ない。十分もあれば書き写せる。「……っと」ん……?なにか聞こえたか?いや、今は授業中。そんなことはないはずだ。すると、肩に違和感が走る。まるで、誰かに触られるような——。ふと横を見ると、見たくも無い顔がこちらを見ている。「……さっきから呼んでるんだけど」彼女は頬杖をつき、顔はムッとしている。これは、かなり怒である。こんな時の対処は、素直に謝るに限るな。「ごめんぼっとしてた。要件は?」淡々と返すボクに対して、彼女は態度を崩さない。「消しゴムを貸してほしいんだけど……」

!”

と言われそうですが、話さない方がいいと思っています。話したら怒られるかもしれない。私としては、それでいいと思っています。もう、何度もからかわれたから。だから、頭を抱えて黙って書いている。先生が私を見上げると、クラスの人たちの視線を感じる。そして、私は肩がこるのを感じる。生徒じゃないから、どうしたらいいのかわからない。

“大変申し訳ございませんでした。私のせいではありません。何も考えず、何も見ず、かすり傷程度に思っていました。ただのかすり傷です だから、どうか安静にしていてください。また、本当にごめんなさい。”

顔が熱くなり、頬が赤くなるのを感じる。声が震えて、私は説明しようとする。

“何も考えていないのなら、書かないほうがいい “と答える。”私が少し緊張しているのはクラスのせいです。だから、こんな風に教室に来ないでください。私は普通の教師です。これからどうしたらいいのかわからない。放課後、先生のところに連れていってあげたいんです。ごめんね”

“大丈夫です

Photo by United Nations Office on Drugs and Crime

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