オーパーツは、それらが発見された場所や時代とはまったくそぐわない…

オーパーツは、それらが発見された場所や時代とはまったくそぐわないと考えられる物品を指す。英語の「out-of-place artifacts」を略して「OOPARTS」とした語で、つまり「場違いな工芸品」という意味である。

米国の動物学者で超常現象研究家のアイヴァン・サンダーソンの造語で、同国の作家、レニ・ノーバーゲンの著書を通じて一般に広まった。サンダーソンは発掘品の類のみを指す言葉だとして、伝世品の類はオープス(OOPTH; out of place thingの略)と呼ぶことを提唱していた。ただし、ノーバーゲンは伝世品も併せてこう呼んでおり、現在では伝世品も区別せずにオーパーツと呼ぶことが多い。

後述の一覧の通り、そのほとんどが『発見された時点では製造不可能と考えられていたが、後の研究の進歩(解析技術の向上)により論理的に説明可能になった物』或いは『完全な捏造品』に分類されている。

日本語では「時代錯誤遺物」「場違いな加工品」と意訳されることもある。

目次
概要
「オーパーツ」は、主に出土品などが、考古学上その成立や製造法などが不明とされたり、当時の文明の加工技術や知見では製造が困難あるいは不可能に見える場合に使われる。正式な考古学用語ではなく、そういった出土品の存在を強調し、通説に疑義を唱える意図で主に使われる。

オーパーツは、現代科学の水準を超えるような超古代文明や古代宇宙飛行士説などの根拠とされることがしばしばある。

しかし、例えば現在の感覚では想像がつかないほどの膨大なコスト(時間、人的資源など)を費やして製造した、出土当時の考古学的知識よりもその文明の実際の行動範囲が広かった、後代の発明とされた技術が当時すでに存在していた(あるいは技術が一度見出された後失われた)などの説明が可能である場合がある。

オーパーツは一種の見世物としてや好事家の関心を惹く対象でもある。そのため、売名や詐欺的な動機での贋作や捏造も数多い。オーパーツとされる遺物のうち真に学術的にその価値を認められるものは、捏造と確定したものから疑惑レベルのものまでも除外すると、ごく限られる。このほか、出土品の分析の失敗や誇張された解釈などにより、誤ってオーパーツだとみなされるケースもみられる。オーパーツとして著名な遺物のうちほとんどの解釈に疑問が投げかけられ、議論をかもしている。さらには、それらの誤解や誇大解釈が一人歩きして誇張され、超古代文明説を補強する材料として利用されている場合もある。

オーパーツ一覧
遺物・工芸品

アステカの水晶髑髏

コスタリカの石球

恐竜土偶

アッシリアの水晶レンズ
水晶髑髏
ルバアントゥン(ベリーズ)やアステカの遺跡で発見されたとされる水晶の髑髏(どくろ)。
後年の解析により全ての物が、近代に作られた捏造品ということが判明している。
コロンビアの黄金スペースシャトル
飛行機(デルタ翼機)そっくりの形状をした、黄金で作られた工芸品。ただし、ハゼやナマズなどの魚類を模しているという説もある[1]。
コスタリカの石球
コスタリカにて複数個発見された花崗閃緑岩の石球。限りなく真球に近い、という触れ込みで広まった。実際にはmm~cm単位の誤差を有している。
しかしながら、それでも製造年代を考慮すれば充分に精巧であるため、正式に世界遺産として登録されている。
ピーリー・レイースの地図
当時未発見であった南極大陸の海岸線が書き込まれているとされる地図。ただし、南アメリカ大陸の海岸線を紙面の都合で曲げて描いただけであるという説が有力である。実際に、拡大すればラテン語で地名が書きこまれていることが読み取れる。
デリーの鉄柱(アショカ・ピラー)
およそ1500年の間、屋外で風雨に晒されていたにもかかわらず、ほとんど錆びていない。通称「錆びない鉄柱」。鉄柱は、使われた鉄鉱石や製法の関係からリンの含有量が多く、そのおかげで表面がコーティングされ錆を防いでいると考えられている[2]。
アンティキティラ島の機械
ギリシャのアンティキティラ島近海で発見された青銅製の歯車の組み合わせによる差動歯車機構。材質、機構ともに高精度な加工が施されており、後年には学術的に当時の技術水準が見直される事となった。
恐竜土偶
恐竜そっくりの形の土偶。主に、世界は唯一絶対神によって作られたとするキリスト教の聖書原理主義者によって恐竜と人類が共存した証拠であると主張されるが、そのモデルとなった恐竜の特徴は近年考えられている恐竜のそれと喰い違っている。具体的には、ティラノサウルスと思しき恐竜がゴジラのように完全な垂直姿勢の寸胴で描かれているなど。
カブレラ・ストーン

以下では、場外の人工物の種類とその説明をいくつか紹介します。

場外品(Out-of-Places Objects)。技術的な用途ではないにもかかわらず、その時代の人々は、その文化や出身地にとって完全に異質なものであると考えていた遺物。

儀式用の物。儀式用の遺物:部族の長が着用する儀式用の頭飾りや儀式用のモカシンなど、儀式で使用された遺物。

カニバリズムの遺物。人肉を食べる儀式の結果として発見された遺物。

アポテオーシス(Apotheosis)の遺物。最初の人類がこの惑星から旅立つ前に発見された遺物で、最初の人類の創造の前兆であると信じられていたもの。

エフェメラルオブジェクト(Ephhemeral Objects)。エフェメラル」と信じられている物体で、多くの遺跡で発見されている可能性があります。

叙事詩的な遺物。自然界では「叙事詩的」と考えられているオブジェクトで、多くの遺跡で発見されています。

Fascination Objects(魅惑のオブジェ)。多くの遺跡で発見され、多くの遺跡で発見されています。

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