暑い夏、その人は突然現れた。

暑い夏、その人は突然現れた。名前は三好さんといった。ぼてっとした唇が印象的な看護師さんだった。暑い夏の夜、私としーちゃんは内緒話をした。三好さんの噂だ。
「三好さん、月に1回、入院してる子を食べてるらしいよ。」
しかもケーキにして食べてるんだって。としーちゃんは続けた。

“それはうわさだ。私たちはやっていません。”
会話を続ける必要はなかった。
翌日、私は病院に到着した。
“三好さん、こんにちは。お待たせしました。”
三好さんは私を引き取り、病院のスタッフを見ると頷いた。
“ああ、大丈夫ですよ。ここに来てからまだ数週間しか経っていませんから。”
“大丈夫ですよ、治療できる人がいますから。”
“お言葉ありがとうございます。しいちゃんの父、三好です。遅くなってすみません。”
しーちゃんに申し訳ないと思いました。
“お気になさらないでください。で、どうしたの?”
“ちょっとした買い物をしようと思って”
デパートまで歩いていくと、しーちゃんはカゴを作って車に乗せ始めました。
“なんでここにいるの?”
“何か必要なものがあるの?”
“三好さん、私はいつも急いでいますが、心に余裕がありません。必要なものがあれば、取りに来てください

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